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赤ちゃんはお母さんの産道を通過し、生まれた後に脳容積が2倍の大きさへと急速に増大します。その変形や脳の増大に対応するために、頭蓋骨は7つの骨片となって分かれており、生後6〜8ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんの頭蓋骨はとても柔らかくなっています。 そのため頭の形がゆがむことがあり、その理由は大きく二つに分けられます。一つ目は本来分かれている骨片のつなぎ目(骨縫合)が通常より早い時期に引っ付いてしまう(癒合)ことによる「頭蓋縫合早期癒合症」に代表される「病的頭蓋変形」と、子宮内、お産時、むきぐせなど外部からの圧力を受けてゆがんでしまう「位置的頭蓋変形」です。まずはまずは赤ちゃんの頭のかたちのゆがみが病気によるものか、病気でないものかを判断することが必要です。

ヘルメット治療について相談したい方は、当院が導入しているヘルメット「Qurum」のメーカーが運営する「赤ちゃんの頭のかたち相談室」に無料でご相談いただけます。

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頭蓋骨早期癒合症では頭の形や顔の形がいびつになり、また頭蓋内容積が十分確保できないと脳の発達に影響を与える可能性があり、外科的手術が必要になることが考えられます。

寝ぐせなどによる位置的頭蓋変形に関しましては、頭蓋骨縫合は開いていますので外科的手術が必要になることはなく、日頃の寝かせ方や抱っこの仕方で予防が可能です。しかし変形が強い場合、頭の形の変形だけでなく、耳の位置や頬骨の位置といった顔の変形をきたすことで将来的に美容的な問題やかみ合わせが悪い、眼鏡がかけにくいといった日常生活にも影響を及ぼすことがあります。
当院ではこのような頭の形の変形に対して、診断を行い、歯の矯正のようにオーダーメイドのヘルメットを用いた治療を行っています。

ヘルメット治療とは

ヘルメット治療とは、赤ちゃんの頭のゆがみを改善するために行われる治療のことです。赤ちゃんの頭の骨はやわらかいため、日常生活のちょっとしたことでゆがんでしまいます。こうしたゆがみを改善するために、頭蓋形状矯正ヘルメットをかぶることで、自然な頭の形に頭蓋骨を成長させていく治療が「ヘルメット治療」です。頭蓋骨がまだやわらかい生後2~6ヶ月の間にこの治療を開始すると、より良い効果が得られるとされています。
当院では13,000症例を誇るジャパン・メディカル・カンパニーの日本製ヘルメットを用いてヘルメット治療を行います。
最先端3Dプリンタによる、強度と軽さを両立したヘルメットは、赤ちゃん一人ひとりに合わせた完全オーダーメイドで、日本人の骨格や、高温多湿な日本の気候を考えぬいた設計になっています。

【公式】Qurum(クルム)-赤ちゃんの未来まで|日本製頭蓋矯正ヘルメット

当院での
ヘルメット治療の流れ

①問診

②レントゲン検査

病的頭蓋変形ではないかを確認

③適応診断

変形の診断と重症度を判定し、月齢を考慮してヘルメット治療の適応を判断

④ヘルメットをつくる

3Dスキャナー撮影データーを基に現在のゆがんだ形から、矯正後の最終的な頭の形を想定したオーダーメイドのヘルメットを作成します。

⑤治療スタート

ヘルメット完成後(2週間前後)、ヘルメットの装着を開始します。基本的には入浴以外の1日23時間、6ヶ月前後の装着を推奨しています(個人によって期間が異なります)。

⑥定期的受診

約4週間ごとに受診していただきます。また装着から1ヶ月、卒業時に3Dスキャン検査を行い、ヘルメットの装着状況や矯正による頭蓋変形を確認し、また頭の成長や矯正された改善度に合わせてヘルメットの再調整を行います。

⑦治療終了

治療終了時期は、頭蓋のゆがみの改善度、頭蓋の成長程度、治療に必要な装着時間の確保の有無などを基に、専門医が判断します。