頭痛とは

頭痛の最大の問題点は、古くから日常生活に支障をきたす代表的な疾患でありながら、他人から理解されにくいことにあります。そのような背景から、頭痛持ちの75.2%の方は自己判断のもと市販鎮痛薬を用いて痛みに対応されており(※1)、その結果痛み止めを過度に使用してしまう傾向にあります。
頭痛には一次性頭痛として片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛等があり、それぞれ異なる治療方法が存在します。また脳の病気(クモ膜下出血・脳出血・脳腫瘍など)に関連する二次性頭痛や顔が痛いといった顔面痛(三叉神経痛)も存在します。
頭痛持ちの方にとって重要なのは頭痛専門医の診察を受け、必要に応じて脳MRI検査を受けて脳卒中や脳腫瘍などによる頭痛ではないことを除外した上で治療にあたることです。
頭痛に関するご質問やお悩みがある方は日本頭痛学会専門医として活動している院長が在籍する当院までご相談ください。その際に頭痛の頻度や痛み止めの使用頻度など、ご自身の頭痛の情報が大切になりますので、自分の頭痛を振り返ってみましょう。
(※1) Hirata K et al. Curr Med Res Opin 2021

頭痛の対処法について

「痛み止めを飲むだけでよいのか?」
痛み止めを服用するだけでよい頭痛は、まず脳卒中や脳腫瘍などが存在しないことを確認したうえで、1度の痛み止めの服用で2時間以内に頭痛が消失し、週に1回程度しか服用を必要としない頭痛です。痛み止めを服用しても痛みが消えない場合、あるいは寝込んだり、仕事や学校を休む必要性がある、または週に2回以上痛み止めが必要性な場合は痛み止めの種類や量が適切でない可能性があります。このような場合、個々に合った痛み止めへの変更と必要に応じて頭痛予防薬の使用が検討されるべきです。適切な判定を行うためには、頭痛ダイアリーや頭痛の日常生活への影響度を判定して頭痛を客観的に判断することが必要です。

頭痛に対して当院でできること

頭痛はヒトそれぞれによって日常生活への影響の大きさは異なり、また病気が潜んでいる可能性があります。当院では患者さんの状況に合わせて以下のようなアプローチで治療を行います。

  1. 頭痛問診票で頭痛の特徴や程度などを詳しく評価します。
  2. 必要に応じて脳MRIや血液検査などを行います。
  3. どの種類の頭痛であるかを判断し、ご自身で行われている頭痛対処法が適切かを判断します。
  4. 患者さん合った頭痛薬の処方や対処方法について説明し、必要に応じて頭痛ダイアリーをお渡しします。
  5. 後日の再診において、頭痛ダイアリーをもとに頭痛薬の変更や予防薬使用の必要性を評価し、投薬にこだわらない適切な治療を進めていきます。

当院ではオンライン診療に対応していますが、少なくとも初回は受診していただき、オンライン診療の可否を判断させていただきます。