ごあいさつ
初めまして、安達一英(あだちかずひで)と申します。2024年9月25日に名古屋地下鉄池下駅直結のサンクレア池下1階に脳神経クリニックを開院させていただきました。
近年MRIを受けることのできるクリニックも増えてきましたが、脳の病気の難しいところは同じ病気でも個々の患者さんによって経過観察がよいのか、治療を選択する場合もどのような治療方法がよいのかといった判断がそれぞれ異なるという点です。こういった専門的な判断は脳神経外科医として、様々な病気に向き合ってきた経験と知識がないと判断できません。私は脳神経外科医として、主に大学病院において脳卒中や脳腫瘍といった高度医療だけではなく、頭痛・認知症といった多岐にわたる脳の病気の患者さんの診察・治療に加え研究を行ってまいりました。その中では厳しい判断を要する場合もありましたが患者さんと共に乗り越えてまいりました。この経験を活かし、当院では放射線被ばくの心配がなく、狭いところが苦手な方にも対応できるようシアターを備え、AI技術も応用した最新のMRIを導入し、脳・脊髄・神経に関連する病気を中心に、その原因となる高血圧・高脂血症(脂質異常症)・糖尿病などの生活習慣病の予防・診断・治療に積極的に取り組み地域住民の皆様に貢献します。
また脳の病気として知られる脳卒中(脳出血や脳梗塞など)・認知症(軽度認知障害、アルツハイマー型認知症など)やその原因となる生活習慣病などは老化に伴う病気です。老化とは生物学的年齢であり、物理的時間経過で皆同じ経過をとる加齢(暦年齢)とは異なり、生活環境要因が大きく影響するため、要因を制御することで老化速度を遅らせることが可能です(このことを抗加齢といいます)。老化速度がコントロールできることがわかってきた現在では老化は病であり治療の対象である、という認識に代わってきました。実際に2019年5月に約30年ぶりに世界保健機構(WHO)が改訂を行った国際疾病分類「ICD-11」の中にも老化関連という項目が加えられました。このような観点から当院では従来行われてきた発症後の再発予防と症状の進行抑制だけでなく、老化速度を制御することによる発症前の予防にも積極的に取り組んでまいります。
地域住民の皆様の生活の質の向上や健康寿命の延伸に貢献できるよう、「脳から始める健康寿命延伸」をテーマにスタッフと共に一生懸命お手伝いをさせていただきます。何かお困りごとやご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
院長 安達 一英
略歴
- 1999年 藤田保健衛生大学 医学部 卒業
慶應義塾大学 医学部 外科学教室(研修医) - 2000年 済生会宇都宮病院 脳神経外科
- 2001年 静岡赤十字病院 脳神経外科
- 2002年 慶應義塾大学 医学部 外科学教室(専修医)
- 2004年 慶應義塾大学 大学院 医学研究科 入学
慶應義塾大学医学部生理学教室岡野研 出向 - 2008年 慶應義塾大学 大学院 医学研究科 卒業
千葉脳神経外科病院 - 2009年 慶應義塾大学 医学部脳神経外科 助教
- 2010年 藤田保健衛生大学 医学部 脳神経外科 講師
- 2015年 藤田保健衛生大学 医学部 脳神経外科 医局長
- 2018年 藤田医科大学 脳神経外科 准教授
- 2024年 あだち脳神経クリニック池下 院長
受賞歴
- 2009年 刀林賞
- 2010年 第22回日本頭蓋底外科学会優秀論文賞
- 2011年 脳神経外科学会中部支部 優秀論文賞
- 2016年 7th International Congress of the World Federation of Skull base Societies. Excellent Poster Award
- 2017年 第22回日本脳腫瘍の外科学会理事長賞
- 2018年 第23回日本脳腫瘍の外科学会会長賞
- 2019年 第31回日本頭蓋底外科学会優秀論文賞
業績
https://researchmap.jp/7000012926
資格
- 日本脳神経外科学会脳神経外科専門医・指導医
- 日本脳血管内治療学会専門医
- 日本脳卒中学会専門医
- 日本頭痛学会専門医
- 日本認知症学会専門医指導医
- 日本ボツリヌス治療学会認定施注医
主な所属学会
日本脳神経外科学会、日本脳血管内治療学会、日本脳神経外科コングレス、日本脳腫瘍の外科学会、日本頭蓋底外科学会(評議員)、日本神経内視鏡学会、日本脳ドック学会、日本脳卒中学会、日本頭痛学会、日本認知症学会、日本抗加齢医学会、日本めまい平衡医学会、日本聴神経腫瘍研究会、日本顔面神経学会、日本ボツリヌス治療学会、日本脳神経外科漢方医学会、日本頭蓋健診治療研究会、日本脳神経漢方医学会、糖化ストレス研究会